くわたのうた2016夏
暑い夏の盛りをもっと盛り上げる、桑田さんソロ楽曲のプレイリストを考えてみた。一応CDに入る範囲で。こんなのどう?
1.波乗りジョニー
2.百万本の赤い薔薇
3.明日へのマーチ
4.いつか何処かで〜I feel the echo〜
5.EBOSHI RADIO STATION
6.ヨシ子さん
7.月
8.大河の一滴
9.古の風吹く杜
10.東京
11.Let's try again~Kuwata Keisuke ver.~
12.可愛いミーナ
13.風の歌を聴かせて
14.愛のプレリュード
15.悲しい気持ち〜just a
man in love〜
16.本当は怖い愛とロマンス
17.愛しい人へ捧ぐ歌
bonus track.PRIDEの唄〜茅ヶ崎はありがとう
ヨシ子さん(アナログ盤)
今ナガオカ針が壊れていて聴けない。
ヨーコさん?
♪ヨシ子さん♪のサビで聴こえてくる不思議な女性のコーラス?
何て言ってるのかもわからないし、意味があるのかないのかも、わからない。でもなんか聴いてるとオノヨーコの歌声を思い出す。特にジョンレノンのLIVE in Trontoというアルバムに入っているDon't worry Kyoko.あたりの、宙を漂うような不思議な歌声(これは歌なのか?)に似ている。
桑田さんがオノヨーコを意識したのかどうかはわからないけど、♪ヨシ子さん♪の無国籍な摩訶不思議さを演出する聞きどころなのは間違いない。
サブタイトルは♪ヨーコさん?
大河の一滴
打ち込みを多用したエレクトロニカサウンドにスパニッシュをベースとした歌謡曲っぽいメロディが乗る。その雰囲気、タイアップのUCCのサイトで公開されたMVでの仮面舞踏会の設定からも、どこかエキゾチックでセクシーなトーンが漂う。
歌詞は、タイトルが五木寛之の小説からとられているように、一編の短編小説のよう。萩原健太氏が桑田さんとのインタビューで言うところでは、この曲の歌詞は昔の渋谷を歌うご当地ソングなのだとか。
途中にボブディランの曲のタイトルを並べてみせるところなどは桑田さんの苦心ぶりと遊び心も感じられて楽しい。
この曲やヨシ子さんなどからは桑田さんの攻めの姿勢が感じられて、次のアルバムへの期待が高まる!
iTunesでは今回の新曲4曲の中でこの曲が一番ダウンロード数が多く人気のほどがうかがえる。
東京(TOKYO BIG BAND SESSION)
桑田さんのニューシングルに収録された♪東京(TOKYO BIG BAND SESSION)。
こういうセルフカバー曲は桑田さんとしては非常に珍しい。というか皆無?
先日オンエアされたWOWOWの特番「偉大なる歌謡曲に感謝」のために収録されたもので、ビックバンド用にアレンジされたもの。
これが予想以上に凄い仕上がり。この名曲の魅力をさらに高める作品になっている。
印象的なギターのリフは、よく聴くとビートルズの♪I Want Youを思い起こさせる。そこからも、また強烈なボーカルからも、どことなくジョンレノンが乗り移ったようなある種の「狂気」を感じさせる。
歌詞で描かれている情景などからは昭和の時代の日本文学を思い起こす。オリジナルはシンプルなアレンジだけど、今回のビックバンドアレンジでは、歌謡曲、ジャズ、ブルースなどいろんな音楽スタイルを飲み込みながら上述の「狂気」が強烈なインパクトを残す。
これこそ「桑田佳祐のロック」だ。