海のOh, Yeah!!/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー
海のOh, Yeah!!
2018.08.01
サザン40周年イヤーとなる2018年に唯一発売されたアルバム。「海のYeah!」以来20年ぶりのプレミアム・アルバム。2018年リリースの新曲が3曲入っているのでここで取り上げる。
40周年だし、何かアルバムが出るだろうけどオリジナルアルバムはたぶん来年2019年か2020年。となるとやはり「海のYeah!」の続編か!?というのは予想がついた。タイトルは「海のYeah, Yeah!」かと思ったけどそれは浅はかだった・・・
と、ある程度は予想通りのリリースだったけど、予想以上に濃密な仕上がり。この20年、サザンもいろいろあったけど、積み重ねてきた年輪の深みがよくわかる。その意味では、夏のプレミアムアルバムといったイメージの「海のYeah!」とはタイトルは似てるけど全く違う意義がある。特にやっぱり「TSUNAMI」が1曲目にきてるのは・・・泣ける。
また、やはりこうなると「海のYeah!」と「海のOh, Yeah!!」を続けて聴いてみたくなるわけで、ipodにそういうプレイリストを作って繰り返し繰り返し聴いてみる。これがやっぱり素晴らしいのだけれど、反面、ここに入っていない曲も聴きたくなる。というわけでどんどんサザンの世界がまた広がっていく。
春まだ遠く/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー
15. 春まだ遠く
ほぼ弦楽器と管楽器だけの伴奏で歌う3拍子はファンタジックな映画音楽のよう。その曲調やアレンジからこの曲だけアルバムの中でちょっと異彩を放つ。
歌詞の内容は破れた恋、後悔、別れがテーマで冬の季節感もたっぷりあって、これも桑田さんのウィンターソングのプレイリストに加えられてもいいだろう。
この曲だけはライブツアー「がらくた」で演奏されなかったが、おそらく最初からライブで演奏するという想定はなくて、このアルバムを締めくくるために創られたのではないだろうか。またその役割をしっかり果たしている。
ついでにいうと、この曲で終わって、また「ゴーイングダウン(過ぎ去りし日々)」と、アルバムをリピートで聴くと、これがまた新鮮でたまらない。