みんなが好きです!ツアー@広島2005.10.13

サザンライブレポート/051013.THU. 広島厚生年金会館

開場前
客の年齢層は20代後半から30代中心か。親子(子ども20代親40代後半~50代/お母さんと娘)も結構多い。

開演前
グッズ売り場は大混雑。あー人間っていやだ。
席は2階の8列58番。やや右よりの真ん中あたり。へたなドーム会場よりステージによっぽど近いし、ステージの全体がよく見える。もう少し前ならもっといいけど、悪くない。なんせこのくらいのキャパ(2000人)の会場は久しぶりなので、20年くらい前を思い出して、ドームにはないよさがあるよなあと感じる。となりにおばさんと娘の二人組。おばさんけっこううるさい。その向こうに20代のカップルがいて、小さな手作りの横断幕みたいなものを階段の手すりにかけていたら警備スタッフに止めさせられていた。となりのおばさんが同情していた。
ステージセッティングから見て、サザンのメンバー+サポートメンバーさらに+ダンサーもいるみたいだ(ダンサー用スペースがある?)会場が小さいからといって手抜きはなし!よっしゃ!

開演
約15分遅れて開演。(開場も同じくらい遅れた)
M1/いつもの意表をつく、何か演出かかったオープニングを期待していたらあっさりメンバー全員出てきた。。。そして斉藤誠がギターを弾き始めて、、、あれ、これはまさか!と思ったら1曲目はなんとBIG STAR BLUES!!!!まさかこんなのが聞けるとおもってなかったので、いきなり卒倒しそうになった。会場規模といい、まるで25年前のライブみたい。このオープニングは私の数多くのサザンライブ体験でもとびきりの感動。若いやつにはわからんじゃろ。BIG SURPRISE!9点。
M2/やるなあと思っていたら2曲目がなんとMY FOREPLAY MUSIC!!!!!81年のステレオ太陽族の曲、しかも私にとってサザンのライブ原体験ともいえる曲がいきなり続いて、となりのおばさんのことも忘れて、いきなり大盛り上がり。若いやつにはわからんじゃろ!BIG SURPRISE!9点。
M3/うわ!間違えようのないイントロ、希望の轍!アンコールじゃないの!?ってことは今日はこういう古い曲もたくさんやってくれるってわけ!?うれしいじゃない!しかしこの曲はやっぱ名曲!8点。
MCが入って4曲目からはニューアルバムの曲が続く。M4神の島遙か国M5セイシェル。この辺の流れは予想通り?セイシェルのイメージ映像きれいだった。M6愛と死のロンド。M7JUMP ソウルフルで良かった。この辺6点~7点。
M8/愛と欲望の日々。ここでダンサー登場。女の子2人に男2人。サビの部分では会場みんなで大振り付け大会。私は「若いやつにはつきあえん」と独自のノリで。7点。私の予想ではここからノリノリの曲が続くことになっていたが、
M9/別離(わかれ)。でもこれも良かった。M8とは別のダンサーが登場しクールな踊りを披露。なぜか映像にはお休み中の毛ガニが出演し、間奏の台詞の部分も毛ガニが水ぶっかけられて「びしょ濡れさ」とか言って笑いを誘う。7点。
M10/片山君の短いピアノソロから、ごめんよ僕が馬鹿だった。こ・れ・は、盛り上がった。イントロで桑田、斎藤、平松ヤッチーが3人並んでギターを弾くところが印象的。8点。
M11/原坊のリボンの騎士。ここもダンサー登場。愛と欲望の~と同じダンサーで、実にエロティックで美しい踊りを見せていたので、肝心の原坊の歌はあまり覚えてない。。。。。。。。。

ここでまたMC。お約束のメンバー紹介。三沢またろう君が受けないギャグを連発。関口の声はPAを通してもよく聞こえない。メンバー紹介のあと桑田がいきなり「海行きたいなあ」とか言ったらなんだか波の音のSEが入って、聞き覚えのないイントロ。なんだろう「引き潮~EBB TIDE」か「真夏の果実か」とか思ってたら、スクリーンに「YOU」というタイトルが表示!ちなみに全曲スクリーンにタイトルが表示されていた。
M12/YOU オリジナルとは全く違う始まり方で2番からはオリジナルに近いアレンジに。これもBIG SURPRISE!感動!後半の「BABY STAY BY ME, I REMENBER YOU」からのあたりが特によかったー。8点。
M13/海 あのイントロがそのまんんんんま聞こえた時には気が遠くなりそうになった。ほとんどオリジナル通りのアレンジで、なんとも言えず心地よい気分に。手拍子もせずにひたすら聞き入る。BIG SURPRISE!9点。
M14/前2曲でいい加減意識もうろう状態のところへ、「栞のテーマ」のイントロ!もう言葉はありません。BIG STAR、FOREPLAY MUSIC、栞のテーマ、私がはじめてサザンのライブにいった81年のような(会場の広さも同じくらい)、まさにサザンライブ原体験を呼び起こし、私の魂は体を離れて81年まで飛んでいったのでした。実際この3曲が同じライブで演奏されるというのはもしかしてあれ以来ではないかしらん。このあとテンションが変わってイギリスのトラッドフォークっぽいイントロ。久しぶりだったのですぐにはわからなかったが桑田が「いいことだよねYOU ARE THE ONE~」と歌いはじめてわかった。
M15/BYE BYE MY LOVE これも盛り上がりましたね~。明かに80年代の曲を集中投下している。わたしらにはたまらん構成ですわ。間奏の手拍子のタイミングとか、若い奴らにはわからんじゃろうがとひとりほくそ笑みながら、自然にたたける自分がちょっとうれしい。BIG SURPRISE!8点。
このあとまたがらっと雰囲気変わってオリエンタルな長—いイントロ。三沢またろうのタブラをフィーチャー。おっ、これは愛の言霊か、と勝手に決めつけてもりあがっていたら、
M16/からっぽのブルース。 ニューアルバムの曲の時にはスクリーンに歌詞が表示されていた。この曲の時の映像はアジアの人たちの悲しげな表情や風景で構成されたもの。歌詞と映像が相まってこの曲のシリアスで重い感じを一層高めていた。7点。ここからは再びニューアルバムコーナー。しかしこの辺になると、いつものラストノリノリ5連発とその前のバラードコーナーやアンコールで10曲くらいはあるから、いったいこのライブ何曲やるつもりなんだろうと気になりつつ、終わらないで欲しいと願いつつ。
M17/恋するレスポール これは個人的にニューアルバムの中でも大好きな曲のひとつで、最近こういう硬いテンションの曲が自分の気分にはまる気がする。ノリました。7点。
M18/夢と魔法の国 イントロの印象的な曲で、CDの桑田セルフライナーにもある通り桑田が延々ギターソロを弾きまくる。ここら3曲は、その前のパートから一転して「硬派なロックコーナー」。こういうチェンジオブペースがあるから長いライブも中だるみがない。桑田のボーカルも熱い。7点。
次は斎藤誠アコースティックギターを弾きはじめて
M19/キラーストリート CDの通り物悲しいインスト曲。短くてすぐおわったと思ったら、
M20/限りなき永遠の愛 ピアノのイントロから桑田のボーカルがせつなさたっぷりに響く。でもなんかボーカルがこもってるような。これはホールのせいなのか、音響のせいなのか、席のせいなのか。今回小さいホールのわりに音はあまり良くなかった気がする。でも久々の桑田流ジョンレノン(少しポールマッカートニーも入ってます。要するにビートルズ)よかった!7点。
このあと、少しビートルズのエリナーリグビーのストリングスのフレーズが演奏されて、むむむむ・・・と思わせたと思ったら、いきなりあのイントロ。
M21/ロックンロールスーパーマン 現在私がニューアルバムの中で一番好きな曲が一番来そうなところで来た!しかもホール天井からたぶん1000個くらいの風船がドーッと降ってきた!でも俺のとこまでこんじゃないか!しかしこの曲は感動的な曲ですね。また魂が勝手に浮遊し始めました。。。。サザンのすべての曲のなかでも非常に重要な曲のひとつになりそうな予感。最後の「THE GREATEST ROCK AND ROLL HEARTED MAN!」という台詞が気合い入ってて良かった。10点!
M22/ミスブランニューデイ うわー来た!って感じ。ライブでも定番中の定番。これ聞かんと落ち着かないって曲なので、ノッてる感覚が妙に落ちつく。アレンジはテレビで見た今年の夏のROCK IN JAPAN FESの時と同じか。いいですよお。8点。
M23/マチルダBABY !!!これもやられましたね。見事に。自分が参加したライブとしては多分88年の大復活祭以来?これは予想してなかった。でも聞いてるうちにこの曲が出た83年頃のライブを思い出したりしてうれしくなる。BIG SURPRISE!8点。
M24/イエローマン これもライブだと盛り上がる曲ですねえ。シングルで出た時はあまり売れなかった記憶があるけどライブでは欠かせない曲になりつつある。客も盛り上がる盛り上がる。もうロックンロールスーパーマン以降の盛り上がりは手が付けられない状態。ダンサーもがんぱってました。8点。
M25/BOHBO NO.5 やっぱみんなこの曲待ってたんでしょうね。盛り上がりました。例のレゲエダンサー(?)この曲だけ登場して例のBOHBOおっぴろげ状態の逆さダンスを見せてくれた。もうこの辺になると何がなんだかよくわからない、覚えていない状態。もう熱いビートの洪水の中で気持ち良く溺れているという感じ。これもこれだけ盛り上がるとボディスペシャルとかマンピーみたいなスケベ系ライブの定番になるんでしょうな。8点。
ここでアンコール。自分としてはここで「シンドバッド」がくると思ってたので、ちょっとあれ?って感じ。アンコールの間は少し冷静に、「あと絶対聞きたいのはみんなのうた君こそスターだとAJAと真夏の果実と涙の海で~とLOVE AFFAIRとシンドバッド・・・でもアンコールは多分4曲だし、足らんやないか。。。。と不安が。。。。。。。。。。。。。。。。。
ENCORE 1/再び登場して、いきなり聞いたことないブルースのフレーズやりはじめたと思ったら、いきなり止まって、桑田が「こんな曲知らないよ」。会場大爆笑、と思ったら「ONE TWO THREE FOUR!」で「!ラララーララ・・・!!」ここできました「勝手にシンドバッド」。自分としてはライブで聞くのは92年以来。いつもDVDとかで見て「盛り上がってていいなー」とか思うばかりだったので、ここはちょっと気合い入りました!途中で桑田が間違えて「江ノ島が見えてきたあ」というところに早く行き過ぎてしまってあせっていたのがおもろかった。しかししかし盛り上がりました。天井からテープがふってきたのはここだったっけ?9点。
ENCORE 2/TSUNAMI 個人的にはこれをやるなら「真夏の果実」にしてよ、という方なので正直ちょっと意外&がっくり(最初だけ)。でも会場は盛り上がってましたー。みんな感動したんでしょうなあ。いい曲ですよ。間奏後半のブラスが厚みがあって感動的。最後の「死ぬまで好きと言って」というところ、桑田さん一生懸命歌ってました。良かった!7点。
ENCORE 3/LOVE AFFAIR もっとやりますかあ!かなんか桑田が叫んであの印象的なイントロ。これはうれしかった。素直に楽しめました。2コーラスめのサビの「ボウリング場でかっこつけて」はお約束のボウリングポーズ。斎藤君も一緒にやってた。しかしなんてメロディのきれいな曲なんでしょう!ラストの、♪タタタタタっていうところ、厚みがあって良かった。名曲!9点。
ENCORE 4/心を込めて花束を 「最後の曲です。27年間の感謝を込めて」みたいな紹介のあとで始まった。私としてはらすとの曲はニューアルバム最後の「引き潮」しかないと思っていたのでかなり意外。でもこの曲はうれしかった。ライブで聞いたのは初めてだったし、大好きな曲なので。聞けて単純にうれしかった。でも正直CDで出てる茅ヶ崎ライブのバージョンほどではなかった?しかしこれも魂が浮遊する曲だね。

最後はいつものようにメンバー紹介のあと全員並んでご挨拶。最後に桑田だけのこって例の「1、2、3、ダァーッ!」を決めて、「また帰ってくるから!バイバイ!」で去っていった。
気が付いたらもう10時近くなってた。のどは乾くは足は棒のようだわ、最後は「クワター!!!」とか叫んでると脇腹の辺りがつりそうになるわ、寄る年波よ。

結局「みんなのうた」「君こそスターだ」「彩」あたりが聞けなくて、その点では欲求不満もあったけど、その分BIG SURPRISE!連発で何度も魂を浮遊させてもらって、やっぱ幸せでした。

一言で今回のライブを言うなら、やっぱり「BIG SURPRISE!」個人的にはサザン原体験である80年代の曲が2005年のライブでこんなにたくさん聞けたと言うのが非常に貴重なことだったし、一番新しい曲達との(良くも悪くも)ギャップも感じさせてくれた。この20数年の間にサザンも時代も自分も大きく変わったけど、全く変わらない部分もある。サザンを観たり聴いたりすることで自分の立ち位置を確認する作業ができた気がする。それも非常に楽しく。

【セットリスト】
1. BIG STAR BLUES~ビッグスターの悲劇
2. MY FOREPLAY MUSIC
3. 希望の轍
MC
4. 神の島遥か国
5. セイシェル~海の聖者
6. 愛と死の輪舞(ロンド)
7. JUMP
8. 愛と欲望の日々
9. 別離(わかれ)
10. ごめんよ僕が馬鹿だった
11. リボンの騎士
MC
12. YOU
13. 海
14. 栞のテーマ
15. BYE BYE MY LOVE
16. からっぽのブルース
17. 恋するレスポール
18. 夢と魔法の国
19. キラーストリート
20. 限りなき永遠の愛
21. ロックンロールスーパーマン
22. MISS BRAND-NEW DAY
23. マチルダBABY
24. イエローマン~星の王子様
25. BOHBO NO.5
26. (ENCORE –1)勝手にシンドバッド
27. (ENCORE –2)TSUNAMI
28. (ENCORE –1)LOVE AFFAIR~秘密のデート
29. (ENCORE –1)心を込めて花束を