【ネタバレ注意!】サザンオールスターズ Live Tour 2015「おいしい葡萄の旅」(1)

サザンオールスターズ Live Tour 2015「おいしい葡萄の旅」
2015.04.26.Sun.@広島グリーンアリーナ


 広島でのサザンのライブは2005年「みんなが好きです」ツアーで今はなき広島厚生年金会館で見て以来。あの時はサザンのライブは1999年以来だったけど、1曲目の♪ビッグスターブルースで昔の感覚がよみがえったのを思い出します。また2012年には桑田さんソロライブをここグリーンアリーナで。

 席はアリーナ30列。中央よりやや後ろ寄り、ステージに向かってやや下手側。少しステージから遠いけど、全体が見渡せるし悪くない位置です。
 開演20分前にようやく会場入り。めずらしくサザンの古い曲が流れていました。また時々WOWOWのCM(アロエ)やJTBのCM(はっぴいえんど)、アロエのMVが流れていました。またなぜか「OH!FRESH!~ドグダミスパーク」が流れていて、めずらしいなと思っていましたが、これは後でわかるのですがライブの伏線でした。

 ステージ上は葡萄の紋様が入った大きなのれんというかタペストリーのようなものが天井からつるされています。前回ここに来たとき(2012年桑田さんソロライブ)には開演前に何度もウェーブが湧き起ってたいそう盛り上がっていましたが、この日はそうでもない感じ?

 自分の予想としては、最初はサザンのおなじみの曲で始まって、3曲目あたり(♪ロックンロールスーパーマンとか!)で一度ガツンと盛り上げて、あとはニューアルバムの曲を10曲くらい続けて、昔懐かしい曲のコーナーへ。最後の10曲くらいはいつもの大盛り上がりコーナーとアンコールになるけど、その間が予測がつきません。今回事前に全36曲という情報があったので、「昔懐かし」~「ラストの大爆発」までの間5~7曲くらいに注目、という予想。結果的には流れとしてはいい線行ってたか?

M01 Tarako
M02 ミス・ブランニュー・デイ
M03 ロックンロール・スーパーマン

 
 午後5時ちょうどに開演。のれん・タペストリーに「希望の苗が大きな葡萄の実になりました」みたいなメッセージが映し出されて、早くも会場総立ち。そしてメンバー登場。1曲目は何と耳を疑うTarako!これは自分としては84~85年のツアー以来のライブバージョン。確かいつかの年越しか何かでやってたのをTVでは見た気がするけど。超サプライズです。
 続く2曲目は♪ミスブランニューデイ!1曲目のTarakoは知ってる人も少ないかもしれないけど、ミスブラはサザンを代表する曲のひとつなので、早くも会場は大爆発!
 このところライブの3曲目は超メジャー曲を持ってくることが多く、ひとつのポイントになっています。2008年30周年ライブでは♪Love Affair、2013年35周年復活ライブでは♪勝手にシンドバッド、2014年年越しライブでは♪希望の轍。この日は自分の予想では♪ロックンロールスーパーマンあたりかと読んだが、これが見事に的中!だから何!?って話ですけど・・・(^-^;; 比較的新しい曲(とはいってももう10年だけど)ながら、すっかりライブでの定番になりました。まあ盛り上がる盛り上がる。間奏の桑田さんと斉藤誠のスライドギターのハモりはいつも楽しそうです。最高。

 ここでMC。お客さんの年齢を尋ねてみると、なんと下は10歳以下から上は80代まで!最高齢の人(なぜか70代のおじいさん)にサイン色紙のプレゼントも。

 ここからは「葡萄」からのナンバーが続きます。

M04 青春番外地
M05 イヤなことだらけの世の中で
M06 バラ色の人生
M07 Missing Persons
M08 平和の鐘が鳴る
M09 彼氏になりたくて
M10 はっぴいえんど
M11 黄昏のビギン~天井桟敷の怪人
M12 ワイングラスに消えた恋


 「葡萄」からの曲はほぼアルバムの通りの印象でした。個人的には♪バラ色の人生からの流れがとっても楽しめました。♪バラ色~は大好きな曲ですが、アルバムより少し斉藤誠のギターがしっかり効いたハードな印象。拉致問題を歌った♪Missing Personsでよりハードに盛り上げた後で一転してバラードへ。
 このパートで一番印象に残ったのが金原千恵子さんの短いバイオリンのインタールードに続く♪平和の鐘が鳴る。この曲は桑田さんの話では、NHKの番組で70年前の終戦時のモノクロ映像を最新技術でカラーに甦らせた番組を見て感銘を受けて作ったということですが、おそらくはこのライブで流れていた映像はそのNHKの映像ではないでしょうか。終戦時の日本人の明るくて力強い表情が描かれていました。曲の持つ魅力と映像の力で涙を誘いつつ、希望を抱かせる演出でした。また、前の曲♪Missing~から、ある意味政治的なメッセージを込めた曲を続けたのも狙いがあってのことでしょうか。
 ♪平和の鐘~に続いては♪彼氏になりたくて。個人的に大好きな曲。涙のキッスなどを思い起こさせるライトなソウルナンバー。♪平和~ではほぼ直立不動で歌っていた桑田さんが、♪彼氏~では軽くリズムに合わせて身体を揺らしながら歌っていた姿が印象的でした。
 はっぴいえんどは人気の高い曲ですが、ポップなタッチのアニメで、大海原を行く舟を描いた映像が曲のムードを高めます。また「歌うことしかない人生だけどイカす仲間が奏でるは愛の歌」という歌詞では映像に全メンバーの写真が映し出されます。
 バラード3連発ですっかり引き込まれてしまいました。一見淡々と曲が続いているようですがまったく単調だったり飽きる感じはありません。
 しかしここからは雰囲気が一変。♪黄昏のビギンというスタンダードナンバーを短く挟んで、待ってました!大好きな天井桟敷の怪人キューバ音楽のリズムがゴキゲンで予想通りダンサーも登場。
 その後、個人的には♪天国オンザビーチを予想しましたがここははずれて、桑田さんの昭和の歌謡ショー的な紹介に続いて、予告通り原坊がハンドマイクで歌う♪ワイングラスに消えた恋。まあこれが盛り上がる!間奏での原坊と男性ダンサーのダンスはちょっとたどたどしいけど楽しい光景でした。

 ここまで「葡萄」からの曲を一気に8曲も披露。次のMCはメンバー紹介。今回はいつものサポートメンバーに加えて金原千恵子ストリングスの皆さんがツアー全会場に同行しているようで、これだけの大編成でのツアーは初めてではないでしょうか?これまで桑田さんソロツアーとかで金原さんひとりがいるというパターンはありましたが。

 そしてここからは「少し古い曲もやってみたいと思います」という紹介に続いて、古い曲コーナー。

続く→→→