桑田佳祐のスライドギター

Apple musicを彷徨っていてふとジョージハリスンのアルバムを聴いた。

ほとんどの曲で響くスライドギターの音色。こうして改めて聴くと、桑田さんの曲にジョージへのオマージュ、というかスライドギターの曲が多いことに気づく。
 
♪胸いっぱいの愛と情熱をあなたへ
♪ロックンロールスーパーマン
♪バラ色の人生
♪いとしのフィート
♪ふたりだけのパーティ
♪ラッパとおじさん
♪ブルースへようこそ
アコースティックなら
♪Blue Heaven
他にもあったかな。
 
何かのインタビューで桑田さんは♪胸いっぱいの~について、「ジョージハリスンへの愛ですよこれは」と語っていたし、先日もラジオ番組「やさしい夜遊び」で「ジョージハリスンはギターが上手な人ではなかったけど、スライドギターは素晴らしかった」という意味のことを言っていた。
 
上記の曲も名曲佳曲揃いだし、ロックンロールスーパーマン等ライブで間奏のスライドギターを斉藤誠とハモるあたりいつも凄く楽しそうにプレイしているのが印象的。
 
クラプトンにもスライドギターの曲はあるけど、ジョージほど徹底してないというか、ゆったり身を委ねてしまうようなスライドの音色はジョージの(おそらくは)誠実でちょっと女々しい性格に合っていたのか?
 
そんなことを考えながらジョージや桑田さんのスライドギターを聴くと泣ける。

追記)4月2日オンエアの「夜遊び」で、テデスキ・トラックス・バンドのライブに行ったと話していた。これでまた思い出したけど、デレクトラックスといえば2006年に行ったクラプトンのツアーに参加してたギタリストで、オールマンブラザーズバンドのドラマーの甥だとか。クラプトンの「デレク&ザ・ドミノス」は彼の名をとったのだとか。この人もスライドギターの名手で、ライブでの♪いとしのレイラの故デュアンオールマンを彷彿させるスライドギターは今でも忘れられない。
クラプトン、デュアンオールマン→デレクトラックス、またローウェルジョージ(リトルフィート)。桑田さんのルーツが垣間見える。自身の楽曲の中で、桑田さんは自分のルーツを確かめ見果てぬ夢をかなえようとしているのだろう。