ブルースへようこそ/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

9. ブルースへようこそ

この曲もリトルフィート!といっても当時はリトルフィートなんて名前は知ってても聴いたことなくて、この曲については、歌詞は変だし、曲も地味だし、よくわからない、くらいにしか思っていなかった。

でも今聴くとスライドギターの音とか、ローウェルジョージを意識してるのがよくわかる。この時期、前アルバム収録の♪いとしのフィートはタイトルからしてそうだし、この翌年シングルB面で発売される♪I am a pantyなど、リトルフィートを意識した曲がやたら多い。逆に最近はそんなのがなくなったのはなぜだろう?

またこの曲といえば、ブッとんだのは、80年の「ジャパンジャム」という今でいえばロックフェスのようなイベントに出演して、この曲をロックンロール・アレンジで歌っていたのをラジオで聴いた時。正確には友達から録音したのを聴かせてもらった時。メチャカッコいいロックンロールで、サザンってやっぱりカッコいいロックバンドなんだなぁって思い知ったのだった。この曲から、♪ふたりだけのパーティ〜♪いなせなロコモーションと切れ目なしにつながる展開で、今のライブの後半の盛り上がりの原型かもしれない。

あれだけのライブができるのに、相変わらずのコミックバンド的扱いでは本人達は納得できないだろう。尤もそのライブは翌年のことだけれど。