ふたりだけのパーティ~Tiny Bubbles(type-A)/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

1. ふたりだけのパーティ~Tiny Bubbles(type-A)

スライドギターのイントロがカッコいいロックナンバー。スライドギターの曲はここまでのリトルフィート系の曲であったけど、これはリトルフィートというよりはジョージハリスンか?当時自分はこの曲にもビートルズの影響を感じ取っていて、それがサザンを好きになるきっかけになった。それ以来、今でもそうだが、こういうポップのど真ん中を行くようなロックナンバーがサザンの最大の魅力だと思っている。例えば「いなせなロコモーション」「Miss Brand-New Day」「みんなのうた」「ロックンロール・スーパーマン」「東京VICTORY」。桑田さんソロ作品なら「BAN BAN BAN」「悲しい気持ち」「波乗りジョニー」「幸せのラストダンス」「100万本の赤い薔薇」などなど・・・

テレビ出演の合間をぬって、みたいなストレスのたまる環境だった前作のレコーディングに比べて、制作活動に集中できればこれだけの曲が創れるんだ!ということを示す意味でもこの曲はニューアルバムの1曲目として、すごいスピードで成長するサザンを象徴する曲と言える。

またメドレー形式になっている「Tiny Bubbles(type-A)」はレオン・ラッセルあたりを意識していると思わせる、ピアノをフィーチャーしたブルージーなバラッド。アルバム後半でtype-Bも出てくるが、なぜこれがアルバムタイトルなのかは知らない。

1番と2番の間の大サビ(♪踊りあかせば誰彼 そうねクレイジー~)は歌詞を変えてCMソングとして使われていた。