恋の女のストーリー/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

5. 恋の女のストーリー

この曲はちょっとジャズっぽいというか、R&Bというか、とにかくブラックミュージックの影響が色濃く見られるバラード。間奏から歌に戻るところで「Thank you」と語尾を上げて言うのはビリーホリデイの真似だそうな。

映画「モーニングムーンは粗雑に」挿入歌で、映画中で高木澪が歌っているらしいので、女性が歌うことを想定して作られたのだろう。歌詞は女性目線で書かれている。

とにかくシブいというかいい味を出していて、個人的なイメージとしては、夏の夜に海の家かどこかで、波の音を聴きながら一人で聴いてみたい。

84年のツアー「やっぱりアイツはクロだった!」ではこの曲から「涙のアベニュー」へとメドレーのようにつないで歌われて、超感動したのを覚えている。

ベスト盤とかには収録されていなくて、あまり注目される曲ではないけど、隠れた名曲と言っていい。