NUDE MAN/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

NUDE MAN

1982.07.21 5枚目のアルバム

この時期のサザンは4か月に1枚くらいのシングル、年に1枚のアルバムをコンスタントに発表し、それらがすべて大ヒット。桑田さんはサザン以外でも他のシンガーに楽曲を提供したりてそれがまた大ヒットしたり。ライブも全国50公演くらいをこなすという精力的な活動を続けていた。まさにノリに乗っていた頃。

このアルバムは、デビュー以来追及してきた、ブルース、スワンプロック、リズム&ブルース、歌謡曲といった音楽スタイルの中で自分たちのオリジナリティを実現するという活動がひとつの到達点を迎え見事に結実した作品として高く評価され、またセールス的にも100万枚?の大ヒットとなった。自分の記憶だけど、90年代くらいまではこのアルバムと「KAMAKURA」をサザンの最高傑作とする評価が多かったように思う。今でもそうかな?個人的には「ステレオ太陽族」の方が好きなんだけど。自分でも、このアルバムまでがデビュー以来のひとつの流れで、この後からはサザンも新しいチャレンジに時代に入っていったと感じてる。

楽曲的にもインパクトの強い曲が多く、それまでのアルバムに比べるとより幅広い音楽へのチャレンジの姿勢が感じられる。ロックンロール、リズム&ブルース、歌謡曲、ディスコ、レゲエ、ブラックコンテンポラリー、ジャズ、ロッカバラード。今でもサザン/桑田さんが追及しようとしている幅広い音楽性の基礎がここにある。その意味で初期のサザンの完成形と言える。