海/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

07. 海

何という美しいメロディ、何という切ない歌詞、そしてちょっとソウルっぽいテイストの、リラックスしたアレンジ。サザンを代表するバラードの名曲の一つと言っていい。夏らしい、サザンの一つのメインストリームをつなぐ曲でもある。

アルバムの中では当時B面の1曲め。また元々は先行シングルとして「ミスブランニューデイ」でなくてこの曲が予定されていた。ということから考えても、桑田さんやメンバー、スタッフの評価が高かったことがうかがえる。

しかし、何といっても、個人的に強烈に印象に残っているのは、2013年のライブ。無期限活動停止期間を経て突然の復活!そして35周年の「灼熱のマンピー!Gスポット解禁‼︎!」で、何と1曲めで演奏されたこと!もう2度とサザンは観られない、聴けないと思っていたが、それを見事に裏切ってくれて5年ぶりに観たライブで、最初に出した音がこの曲のイントロだった。自分が行ったのは神戸と茅ヶ崎。どちらも初日。このツアーでは各地2DAYSのうち、初日が「海」2日目が「YaYa」という、どちらも感涙のバラードで始まるという構成だったが、この2曲では意味合いがまるで違う。「YaYa」も聴いてみたかったと強く感じるけど、あの時聴いたこのイントロは一生忘れないと思うほど脳裏に焼き付いている。特に茅ヶ崎

あれ以来いつ聴いてもあのライブを思い出す。

これからも永遠にファンの心に生き続ける名曲。