夕方Hold On Me/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

08. 夕方Hold On Me

これまた名曲。この2曲が続いて収録されていること自体がこの「人気者で行こう」の偉大さを象徴する。

当時のサザンには珍しく、ブラスセクションをフィーチャーした曲。桑田さんのイメージとしては60年代のサム&デイブとか、めっちゃソウルフルなリズム&ブルースを目指したらしいけど、仕上がりはソウルフルというよりめっちゃポップな仕上がり。

スケールの大きいメロディ、伸びやかなボーカル、ちょっとセクシーな歌詞、「夕方(=you gatta)という当時よくやってた言葉遊び。34年も前の曲とは思えないほど今聴いても新鮮。

当時のライブでは、84年夏の「熱帯絶命」では編成の大きな野外ライブでブラスセクション帯同だったのでスケールの大きなアレンジがそのまま楽しめて、花火の演出もあって最高だったが、確か「やっぱりアイツはクロだった」全国ツアーではブラスセクションがいなくて、キーボードで代用していて、そこはちょっといまいちだったか。

最近では2008年の30周年「真夏の大感謝祭」(活動休止ライブ)のアンコールで演奏されて、涙なしには聴けなかった。最近はライブでやることは珍しくなってしまったけど、ぜひまたノリノリで聴かせてほしいよ、桑田さん!