愛する女性(ひと)とのすれ違い/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

04. 愛する女性(ひと)とのすれ違い

今でも覚えているが、このアルバムを初めて聞いた時、実家の自分の部屋で満を持して対峙するように聴いた。そして難解な最初の3曲が進み、「なんだこれは・・・・」と頭の中がぐちゃぐちゃになりかけていた時にこの曲のイントロ・・・

これでスーッと収まるところに収まったというか、やっと着地したというか、このイントロが一服の清涼剤のように思えた。やっとサザンらしい曲に出会えてよかったよかった。そんな素敵なバラッド。この曲がなかったらこのアルバムはどうなっていたのだろう?と思わせる、正しくサザンらしい曲。

2013年の「灼熱のマンピー」ライブの前半で演奏された。あのスタジアムライブの前半まだ陽があるうちにゆったりとした雰囲気の中で、5年ぶりに観る、聴くサザンは、やっぱり期待通りのサザンだった。この曲にこのライブで出会えてよかった。ここでも正しくサザンらしい曲だった。