みんなのうた/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

みんなのうた

1988.06.25 24枚目のシングル

サザンのデビュー10周年。85年のKAMAKURA以来約3年ぶりのサザン活動再開を高らかに宣言するシングル。

この曲については、言いたいことがたくさんありすぎるようにも思うし、改めて言うことはほとんどないようにも思う。なぜなら、この曲が発表されてからの30年間あまりにも多くのシーンで聴いてきたし、あまりにも多くのライブで弾けたり打ち震えるような感動を体験したし、それらを一つずつ語り始めるとキリがない。また逆に、ある意味でこの曲こそがサザンオールスターズ だ!と言ってもいいほどの曲だから、それ以上でも以下でもない、と言ってしまうとそれで終わってしまう。

とにかくこの曲はライブでその魅力が弾ける。この30年間常にライブの重要なところで演奏されてきた。それは今年2018年直近のライブ、「キックオフライブ2018ちょっとエッチなラララのおじさん」「ロックインジャパンフェス」でも変わらず、本編の最後やアンコールで演奏された。またライブを通じてどんどん曲が進化していて、いろんなバージョンが誕生している。もちろんオリジナル通りのもの、♪この胸に〜というサビの部分をバラードっぽく歌い上げてからイントロをカットして♪愛を止めないで〜になだれ込むパターン、最近は♪あの日から何度目の夏が来ただろう?という未発表のバラードからみんなのうたへというパターンが多い。この曲との組合せは特にハマっていて、感傷、希望、ハーモニー、いろんな感情や胸の疼きをひとまとめにして、大変なエネルギーで突っ走る。

こう書いて改めて思うが、やっぱりこの曲こそがサザンそのものだ。