せつない胸に風が吹いてた/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

03. せつない胸に風が吹いてた

中原中也の詩みたいなタイトルだが、その名の通り胸が締め付けられるような曲。

アコースティックギターを効かせた、ウェストコースト風のさわやかで軽快なアレンジが聴きやすい。

しかし歌詞の内容は結構シリアスで、青春のブルースというか「喪失」をテーマとしているように感じられる。「遠ざかる面影を抱いて眠れ」なんて誰にでも共感できるのではないだろうか。

企画盤「バラッド3」には収録されているが、ライブでも演奏されることは少なく、それほど注目される曲でもなかったが、2008年の「真夏の大感謝祭」(無期限活動休止ライブ)@日産スタジアムで、1日だけ(初日)にアコースティックセットで演奏されたのと、今年2018年になって突如演奏されるようになり、6月の「キックオフライブ2018・ちょっとエッチなラララのおじさん」で久しぶりに演奏され、超うれしかったのを覚えている。桑田さんはその後ラジオで「この曲が演奏できてうれしかった」と話していた。またその後のNHKでのスタジオライブや8月のロックインジャパンフェスでも演奏されている。