ニッポンのヒール/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

06. ニッポンのヒール

これはもう一聴してわかるほどボブディランを意識している。というかまねをしていると言ってもいいくらい。ものまねレベル?

桑田さんの社会派的な側面が顔を出し、政治、教育、軍事、芸能マスコミなど世相をぶった切っている。その意味では「路傍の家にて」(KEISUKE KUWATA)「政治家」(SOUTHERN ALL STARS)あたりの流れを汲んでいる。こうした側面も桑田さんのいろんな顔のひとつになっている。そんなイメージを確立した力作と言えるかもしれない。

この曲は2年後の桑田さん初のソロツアー「すべての歌に懺悔しな!」でアンコールで演奏された。

この曲から始まって、以降ディランの影響やディランへの敬意を感じさせる曲がたびたび作られるようになる。「漫画ドリーム」「しゃあない節」「汚れた台所(キッチン)」など。