僕のお父さん/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

07. 僕のお父さん

70年代初頭の日本のフォークソングのようなアコースティックサウンド。ギターとハーモニカだけのシンプルな伴奏だけど、ここでも小倉博和さんのギターが冴え渡り、暗めの曲調だがこの音色には心地よささえ感じる。

タイトルはお父さんだが、全体としては家族のことを歌っていて、ここでの主人公は幼い、愛に飢えた子供。

このアルバム制作前に桑田さんはお母さんを亡くすという経験をしていて、それがこのアルバムにも大きな影響を与えているのは間違いない。一点の黒い影をポツンと落とすような曲。