奇跡の地球(ほし)by 桑田佳祐&Mr. Children /サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

奇跡の地球(ほし)

1995.1.23

ACT AGAINST AIDS のためのコラボ企画で実現した、桑田さんとミスチルの共演。しかもプロデュースは小林武史。これは話題性抜群だし売れないわけがない。と思ったら、やはり170万枚で桑田さんソロではNo.1の売り上げ。作詞作曲は桑田さん(とTommy Snyder)でアレンジは小林武史氏とミスチル演奏はミスチルというコラボ。

曲のテーマはもちろんAIDSに蝕まれて行く人々そして壊れ行く「奇跡の地球(ほし)」。歌詞の内容は絶望的なものだが、「奇跡の」という表現には希望が込められているのか?

この曲は話題性で売れたのでなく真の名曲であることは聴けばすぐにわかる。ちょっとファンキーで抑えめの演奏だが曲が進むにつれて盛り上がりを見せる。桜井さんと桑田さんが交互に歌うボーカルはもちろん素晴らしい。桑田さんの野太いボーカルはここでも冴え渡る。2人のハモりなんてここでしか聴けない超レアな価値がある。プロデューサーの小林武史氏はこの曲について「ロックオペラ」という言い方をしたいらしい。

こういう企画モノなのでライブでは滅多に演奏されない。小林さんと桜井さんのプロジェクトap bank fesに桑田さんが出演した時、また2006年サザンが開催したフェス夢人島fesでミスチルと共演した時に演奏された。自分はどちらも行ってないので、死ぬまでに一度でいいからライブで聴いてみたい曲。