愛無き愛児(まなご)/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

11. 愛なき愛児

 この曲を聴くとなぜかビートルズを思い出す。前半のバラード部分はポールを、途中からはジョンを。そういう意識で桑田さんが創ったのかどうかはわからないが。美しいが物悲しいメロディとちょっと狂気がまざったような途中からのボーカル。歌詞の内容もあまりにも悲しい。

99年のライブツアー「セオーノ・ルーハ・ナ・キテス~素敵な春の逢瀬」でこの曲を聴いた時には、スクリーンに映し出された子どものアニメ(だったと思う)映像が「美しい」「悲しい」「狂気」といったイメージにあまりにもハマっていて1度しか見ていないのに今でもそのイメージを覚えている。

そんなイメージから、正直楽しめる曲ではないが、強烈な印象を残す曲。