SEASIDE WOMAN BLUES/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

SEASIDE WOMAN BLUES

シングル「01 Messenger~電子狂の詩(うた)」カップリング

まずタイトルがいい。これはクリームの「OUTSIDE WOMAN BLUES」のパロディだそうだが、そんなこと知らなくてもこのタイトルにハマる。

それに、このなんとも形容しがたいゆったり感がいい。スティールギターが昭和歌謡のムードを出しているが、それだけでもない。他に比べるものがない美しさを持つバラード。

またせつない歌詞がいい。聴いていると次々と映像が浮かんでくるような喚起力を持っている。「江の島に灯りがともるころ色づくは片瀬川」って「片瀬川」を知らなくても見ているような気になる。そんな湘南の情緒もあり、どっぷり浸れる魅力がいっぱい。

当時はメインの「01 Messenger~電子狂の詩(うた)」よりこちらの方が圧倒的に好きだった。

また今年2018年の40周年キックオフライブ「ちょっとエッチなラララのおじさん」で桑田さんの「大好きな曲なので聴いてください」というMCとともに演奏された。これがまた素晴らしくて、江の島の映像も印象的で、いっそうこの曲が好きになった。