この青い空、みどり〜Blue In Green〜/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

この青い空、みどり〜Blue In Green〜

2000.11.01  46枚目のシングル

時はまさに21世紀前夜。「TSUNAMI」の大ヒット、茅ヶ崎ライブの成功と新しい伝説を作ったサザンが21世紀に向かう宣言のような曲。もともとは別の、もっとポップでのりのいい曲をシングルとしてリリースする予定だったらしいが、20世紀最後のシングルとしてはどうかという話が出て、急遽この曲が作られたらしい。

その通り、エゴにまみれた人の営みを嘆き、愛や平和、青い空の尊さを歌う。サウンドはほとんど一発録りではないかと思わせるバンドサウンドの一体感が素晴らしい。曲のトーンは抑えめながら厚みと迫力のある演奏と桑田さんの熱のこもった歌が聴くもののココロに訴える。

20世紀から21世紀に思いを引き継ぐのに最適で、サザンのたくさんの曲の中でも特異な位置を占める名曲だと思う。

ただ残念ながらライブではほとんど演奏されていないし、このシングル以外企画アルバムにも収録されていない。もっともっと評価されていい曲だと思う。