BOHBO No.5/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

BOHBO No.5

2005.07.20 桑田佳祐49歳

51枚目のシングル

何とも思い切ったタイトル!九州では口にするのもはばかられるような単語と承知でタイトルにする思い切りのよさ。古いラテンの曲に「マンボNo.5」というのがあるが、それに引っ掛けてる意味合いもある。

曲はブラスを強力にフィーチャーしたソウルフルなロックンロール。タイトルの通りエロ全開かと思いきや、案外真面目な歌詞。サビは「ボイーン」とか「やらせてクイーン」とか・・・さもありなんという感じだけど。

この曲を聴いて思ったのだけど、桑田さんのエロソングって結局生命力だったり生き抜こうとする本能的な欲求だったり、そんな人間の根源的な力を歌っているのではないかという気がした。また昨年2017年に映画「茅ヶ崎物語」を見て、文化人類学者の中沢新一氏が茅ヶ崎の浜降り祭などの祭り文化についていろいろと人類学的考察の末、最後に「結局はチ●コマ●コですよ」と言ってことに驚き、また納得した。つまり桑田さんのエロソングと茅ヶ崎の祭り文化は文化人類学的につながっている、ということ。大げさに聞こえるかもしれないが、案外納得できるところが多々ある。

「ひとりひとりの命にゃ意味がある 生きてく理由(わけ)がある」なんてこんなエロソングに似つかわしくない真面目な歌詞だけど勇気づけられる。

2005年の「みんなが好きです」ツアーでは外人ダンサーも登場して本編ラストで大盛り上がり。ただこの曲を演奏するのはブラスセクションの人たちがメチャしんどいらしい。