ロックンロール・スーパーマン~Rock 'n Roll Superman~/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

09. ロックンロール・スーパーマン~Rock 'n Roll Superman~

このアルバムで最も重要な1曲だと思う。

だけでなく、サザンのすべての曲を通じても有数の重要な曲。セルフライナーノーツの中でこの曲の仮タイトルは「電気男」だったと明かされているが、これは当時話題を呼んでいた小説「電車男」と「電気の武者(Electric Warrior)」などで有名なT. REXとをひっかけたものだそうな。この曲のノリ、そしてサイケデリックなイメージはT.REXグラムロックサウンドに通じるものがある。またその意味では桑田さんの作品では2002年の「ROCK AND ROLL HERO」の続編ということもできる。

なぜこの曲をシングルにしなかったのか不思議なほどキャッチ―でメロディアスでノリのいいロックンロール。聴けば聴くほど勇気づけられる歌詞。こうした、聴くものを勇気づける、元気づける歌詞が増えたとは他のところでも書いたが、この曲に元気をもらえるという人は本当に多いのではないだろうか?個人的には2000年以降のサザンの曲では「東京VICTORY」「栄光の男」と並ぶ名曲だと思う。

ライブでも発表以来超定番となっている。初めて聴いたのは2005年10月、「みんなが好きです」ツアーの初日、今はなき広島厚生年金会館の2階席。ビートルズの「エリナー・リグビー」のイントロからこの曲のイントロへ突入!同時に天井からふりそそぐ白い風船。ロンドンの衛兵みたいなイラストなどブリティッシュポップ感満載のきらびやかな映像。このライブ以来すっかりこの曲は自分にとって最重要な曲の一つになった。