本当は怖い愛とロマンス/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

本当は怖い愛とロマンス

2010.08.25  桑田佳祐54歳

ソロ13枚目のシングル

この曲が発売されることが決まった直後だったか、桑田さんが初期の食道ガンに侵されていることが明らかになり、ニューアルバム発売も延期、すでにチケットが発売されていたライブツアーも中止となった。

ラジオのレギュラー番組「桑田佳祐やさしい夜遊び」も代行DJを斉藤誠さんが務めていた。よく覚えているのは、その「夜遊び」の中で、誠さんがこの曲のことを「桑田さんはビートルズの『LADY MADONNA』か『OB LA DI OB LADA』のようなイメージで作ったのではないか?」と話していて、それを聴いてすごく腑に落ちたというか、この曲がよく理解できた気がしたこと。

この曲はビートルズへの大いなるオマージュなのだ。その後2011年2012年のライブでは、この曲のイントロの前に「Come Together 」や「Let It Be 」を演奏してビートルズ感をたっぷり演出していた。

桑田さんのビートルズ愛とが詰まった良質なポップソング。