バラ色の人生/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

15. バラ色の人生

ポップで明るい曲調にちょっとセクシーな歌詞。これはもう現代人の生活の一部になってしまっているSNSに代表されるバーチャルな世界へ一石を投じるというかアンチテーゼというか、生身の人間の欲望とか悦楽とか匂いとかふれあう感触とか、そんな生な歓びを「バラ色の人生」と表現している。

ライブではFacebookとかLINEとかをイメージさせる(そのものではない)アイコンが登場したりして、そうした歌詞の内容を補完するような映像が流されていた。また生と言えばこの曲の間奏では斎藤誠さんと桑田さんとのツインのスライドギターが披露された。「ロックンロール・スーパーマン」ほどではないが、いつもスライドギターを二人で演奏するのは楽しそうで、こういう生演奏の妙みたいなものもこの曲の魅力のひとつなのだろう。