ヨシ子さん/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

ヨシ子さん

2016.06.29 桑田佳祐60歳

ソロ16枚目のシングル

このあたりになると、たまたまこのブログで発表当時に感想を書いていたので、とりあえずそれを再掲する。

ここから↓

第一印象は

「久しぶりに桑田さん、外したか?」
好きなところを見つけるのが難しいくらい。
 
最初は「来いなジャマイカ」かと思った(^_^;)
でもよく聞くと多国籍というか無国籍なところは「愛の言霊」だと感じた。
愛の言霊といえば僕はいつも「ミスブランニューデイ」を思い出す。どこに共通点があるのかというと、新しいことに挑むチャレンジ精神が見事に結実したところ。ミスブラは当時先進的だったコンピュータサウンドをサザンのサウンドに取り入れて、サザンのサウンドに新たな地平を開いた。言霊はこれも打ち込みのダンスビートを基調にインドネシアのラップとか、スキャットとか、和を意識させる歌詞とか、他にこんな曲ないというくらい異彩を放つ名曲。
 
ヨシ子さんがそこまでの曲とは今のところ言わないけど、よく聴くとEDMって何だ?と言いながらこれこそダブステップをベースにしたEDMではないのか?よく知らないけど。しばらくなかったチャレンジ精神。時代についていけないと嘆きながら、どうしてどうして、この時代に新境地を開拓しようとする野心作とみた。
ちょっと、このビートが気持ちよくなってきた。
↑ここまで。
これはまだ正式にはリリース前の記事。この後の「ヨシ子さんムーブメント」とでもいうべき盛り上がりは、たぶんに仕掛けられた側面もあるとは知りつつも驚いたし自分も楽しんだ。テレビの音楽番組への露出と派手な演出。何よりダンサーの郁実ちゃん扮する「ヨシ子さん」のインパクト。MV。「ヨシ子さんデラックスナイト」というイベントの開催。年末ライブ「ヨシ子さんへの手紙」等など・・・
自分の中での評価も、今では「ミスブランニューデイ」や「愛の言霊」と並ぶほどになっている。名曲かどうかわからないけど、すごい曲。
 
またこのブログで、2017年のライブツアー「がらくた」のライブレポでは、この曲について以下のように書いている。
↓ここから
ライブでのこのカオスな感じはすべてを飲み込んで「もうなんでもいいじゃん!」という楽観を是とする強さがある。最高!名曲!
↑ここまで
このライブでの盛り上がりが、この曲の魅力を最もよく表しているのかもしれない。