ほととぎす(杜鵑草)/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

10. ほととぎす(杜鵑草)

なんという美しさ。なんという儚さ。なんという深い悲しさ。

この曲だけは他の曲とは違うという特別な美しさを感じてしまうのは自分だけか。

一切の無駄を排除してそこに残ったピュアな美しさに泣ける。

「ほととぎす」とは鳥のホトトギスではなくて、野草の杜鵑草。花言葉は「永遠にあなたのもの」「秘めた意思」。

何かここに感想を書くのも、この曲の純粋さに余計なものを上塗りするようではばかられるのでこのくらいに。

ライブでは2017「がらくた」で、曲前半は真っ暗な中にステージ奥から当たる照明に照らされて桑田さんのシルエットだけが浮かび、演奏もピアノだけで広いアリーナやドーム会場に桑田さんのボーカルだけが響き渡るという究極にシンプルな演出。広い空間に響く桑田さんのボーカルとその残響が強烈に耳に残っている。