2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

BAN BAN BAN/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

BAN BAN BAN by KUWATA BAND 1986.04.05 サザンの活動を休止してメンバーはそれぞれソロ活動へ。この期間のことはちょっと簡単に早足でいきたい。 桑田さんは1年間限定のバンドとしてKUWATA BANDを結成して精力的に活動を継続。そのファーストシングルがこれ…

悲しみはメリーゴーランド/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

20. 悲しみはメリーゴーランド もの悲しいフォークソング。こんな感じの曲もこれまでにはなかった。このアルバムではとにかくやりたいことをやり切ってみよう、自分たちの可能性に挑戦してみよう、という姿勢が感じられる。 歌詞も抽象的でテーマを明確に表…

Long Haired Lady /サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

19. Long Haired Lady 一言でいうとAOR(adult oriented rock)。もっともこの言い方が流行ったのは80年前後で、この85年当時にはこういう言い方はしなかったような気もするけど。 こうしたバラード調の曲も、「メロディ」と言いこの曲と言い、それまでお得意…

夕陽に別れを告げて~メリーゴーランド/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

18. 夕陽に別れを告げて~メリーゴーランド おそらく、誰もがこの曲を聴くと自分の高校時代とかを思い出して涙なしには聴けない佳曲。桑田さんにとっても個人的な思い出などがたくさん詰まってる曲なのではないかと想像するが、「個人的な体験を歌っても、み…

怪物君の空/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

17. 怪物君の空 曲調はハードロックのようだが、これは明らかに前作「人気者で行こう」の「開きっぱなしのマシュルーム」の続編とも言える曲。 何度も書いているがこの時期の桑田さんはPoliceのスティングを強く強く意識していて、曲の創り方などにもその影…

最後の日射病/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

16. 最後の日射病 関口ムクちゃんの作品。 「綺麗」収録の「南たいへいよ音頭」からムクちゃんの曲はトロピカル路線となっているが、この曲もその延長線にある。現在のムクちゃんはソロでウクレレをやっていて、アルバムも何枚か出しているが、トロピカル路…

星空のビリーホリディ/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

15. 星空のビリーホリディ 美しいバラードだが、内容は壮絶な人生を送ったジャズ・ブルースシンガー、ビリーホリデイのことを歌っている。当時は、というか今でもそうだけど、ビリーホリデイのことをあまり知らなくて、「綺麗な曲だなぁ」というくらいで今一…

Please!/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

14. Please! ジャジーでブルースっぽいフュージョンナンバー。前作「人気者で行こう」に収録の「女のカッパ」の続編か?やっぱりスティーリーダンっぽい。 桑田さんは結構こうやって『続編』をよく創るように思う。 「My foreplay music」→「メリケン情緒は…

BROWN CHERRY/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

13. BROWN CHERRY 黒っぽいフィーリングたっぷりのロックナンバー。大学時代、この曲を聴いた友人は「第2のビッグスターブルースや!」と言った。 ローリングストーンズあたりを意識してるのだろうか? 歌詞も冒険的で、英語のような音感に日本語を乗せて意…

顔/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

11. 顔 ゴキゲンなレゲエ・ナンバー。よくこの曲をディスク2の1曲目に持ってきたね。 レゲエもデビュー以来ずっと追及し続けているテーマだけど、この頃になると完全にレゲエのリズムも自在に操っている感があって自然にノれる。 レゲエといっても、本場ジャ…

鎌倉物語/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

10. 鎌倉物語 原坊のボーカル曲の中で、おそらく一番人気がある曲。 桑田さんが作り原坊が歌う曲は歌謡曲テイストのものが多いけど、その中でも桑田さんがプロデュースする「歌手・原由子」像とそれに見事に応える原坊の絶妙のコンビネーションというか、お…

吉田拓郎の唄/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

09. 吉田拓郎の唄 70年代フォークの雄、吉田拓郎と、70年代~80年代の当時の新世代ロックの雄、サザンオールスターズの接点は当時はなかなかよくわからなかったけど、桑田さんにとっては吉田拓郎はやはりヒーローだったようだ。当時吉田拓郎は引退宣言してい…

メロディ/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

08. メロディ 先行シングル。そちらをご参照ください。 eboshi-rock.hatenablog.com

Happy Birthday/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

07. Happy Birthday ゴキゲンなポップナンバー。こういう曲が一つのサザンの主流だと思っている自分としてはホントに安心して聴ける。 アレンジはかなりテクノロジーを活用したもののようだけど、それをことさらに強調するでもなく自然に活用できていて、201…

欲しくてほしくてたまらない/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

06. 欲しくて欲しくてたまらない もともとはここからB面。 どことなくスティービーワンダーを感じてしまうのは自分だけか? こういうソウルフルな曲も桑田さんがずっと作り続けている、追及し続けているひとつの大きなテーマと言える。憂いを帯びたメロディ…

死体置き場でロマンスを/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

05. 死体置き場でロマンスを ファンキーなビートが弾む軽快なロックナンバー。 何度も書くけど、このアルバム最初の3曲はどうも乗ろうにも乗りきれず、ちょっとフラストレーション。4曲目でホッとするバラードが来て、ここで痛快なロックナンバーは気持ちい…

愛する女性(ひと)とのすれ違い/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

04. 愛する女性(ひと)とのすれ違い 今でも覚えているが、このアルバムを初めて聞いた時、実家の自分の部屋で満を持して対峙するように聴いた。そして難解な最初の3曲が進み、「なんだこれは・・・・」と頭の中がぐちゃぐちゃになりかけていた時にこの曲のイ…

古戦場で濡れん坊は昭和のHERO/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

03. 古戦場で濡れん坊は昭和のHERO なんだこれは? このアルバムは1曲目から3曲目までそんな感想を抱く曲ばかり。Computer Childrenのところでも書いたけど、完全にそれまでのサザンを裏切って、聴くものに挑戦している。中でもこの曲が一番理解不能。 そも…

真昼の情景(このせまい野原いっぱい)/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

02. 真昼の情景(このせまい野原いっぱい) 1曲目に続いてこの2曲目でも度肝を抜かれる。なんだこの曲は?これは当時流行っていたアフリカンビートなのか? 歌詞はなんだこれ?真っ昼間から???何??? 当時はまだソ連という社会主義国家が存在していたが…

Computer Children /サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

01. Computer Children 1曲目から度肝を抜かれる。「マチルダ」や「ミスブランニューデイ」の流れをくむコンピュータサウンドだけど、完全に一皮剥けた感。このアルバムの一番象徴的な曲か。 テクノロジーを駆使した音作り、1曲目なのにメチャ長い超大作。ポ…

KAMAKURA/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

KAMAKURA 8枚目のアルバム 1985.09.14 1978年のデビューから7年。若きバンドがものすごい勢いで突っ走り、成長と成熟を重ね、一つの高みに到達した記念碑的な作品。サザン初の2枚組アルバム。 圧倒的な物量。先進のテクノロジーを活用した濃厚なアレンジや音…

ミス・ブランニュー・デイ(Live at Budokan “/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

ミス・ブランニュー・デイ(Live at Budokan “ シングル「メロディ」カップリング これも「やっぱりアイツはクロだった!」ツアーの時のもの。この頃はこの曲がライブのクライマックスだった。 かなりアップテンポで、最近のライブバージョンとは随分印象が…

メロディ/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

メロディ 23枚目のシングル。1985.08.21 初めて聴いた時「なんてキレイな曲なんだろう」と衝撃を受けたのをよく覚えている。 それまでのバラードと違って大きな盛り上がりがあるわけでもなく、激しいシャウトがあるわけでもなく、どこか淡々と曲が進行してい…

Dear John (Live at Budokan)/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

Dear John (Live at Budokan) シングル「Bye Bye My Love 」カップリング 「やっぱりアイツはクロだった!」ツアーの武道館公演を収録したライブバージョン。スタジオ盤とは打って変わったバンドサウンド。 なぜかエンディングが”The Long and Winding Road …

Bye Bye My Love~ U are the one /サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

Bye Bye My Love~ U are the one 22枚目のシングル 1985.05.29 今でも人気の高い名曲。サビのメロディが素晴らしい。 この当時は桑田さんもめまぐるしく移り変わる世界のミュージックシーンをかなり意識していたようで、この曲なんかは「ファンカラティーナ…

Japaneggae(ジャパネゲエ)/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

Japaneggae ~Sentimental シングル"Tarako"カップリング Tarakoと一緒にロサンゼルスで録音された同曲の英語バージョン。 なぜこの曲が選ばれたのか?推測だけど、この曲は普通の洋楽っぽくなくて、しかし当時時代の先端だったイギリスのバンド、The Police…

Tarako /サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

Tarako 21枚目のシングル 1984.10.21 サザン初の海外録音。最初で最後か?確かロサンゼルスだったか。 シングルでいうと「ミス・ブランニュー・デイ」アルバムだと「人気者で行こう」という大ヒット作のあとでイケイケの時期だったが、この曲はいろんな意味…

Dear John/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

13. Dear John 出た〜。 ジョンやポールらビートルズ愛は当時から公言してはばからない桑田さんだから、いつかこういう曲をやってくれたら、という期待はあったけどこういう形で来るとは。 ビートルズの曲のタイトルなんかを歌い込みながら切々とジョンへの…

祭りはラッパッパ

12. 祭りはラッパッパ 「ニューウェーブファンク」とでも勝手に呼びたくなるサウンド。ファンク~ディスコっぽい曲調をシモンズなどを使ってニューウェーブ~テクノっぽくアレンジ。そこへ「祭り」というコンセプトが入って、よくも悪くもごちゃまぜなイメー…

なんば君の事務所/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

11. なんば君の事務所 先行シングル「ミスブランニューデイ」のB面。こちらをご参照ください。 eboshi-rock.hatenablog.com