SUPER SUMMER LIVE 2013「灼熱のマンピー!G☆スポット解禁‼︎」茅ヶ崎①

2013.08.31 サザンオールスターズ

SUPER SUMMER LIVE 2013 灼熱のマンピー!G☆スポット解禁!」

茅ヶ崎公園野球場

 

 1340茅ヶ崎着。サザン通り商店街を通ってゆるゆると会場へ。街はどうやらサザン一色で、ビールやソフトドリンク、さらにはTシャツやオリジナルグッズを販売する店舗のスタッフの声が鳴り響く。聞いていた通り商店街にはサザンの曲のタイトルがレコード風のサインとなってあちこちに飾られている。

1530頃入場。会場はホントに住宅街の中で、こんなところでライブをやったら、近所の人は大喜びか大迷惑のどちらかだな。野球場の周囲のスペースにはほとんどゆとりがなくて、他の会場にあるようなツアータイトルサイン(たいてい撮影スポットになる)やスポンサーブースとかも追いやられている。席は外野スタンド17ブロック。どちらかというと後の方だけど、それほど遠く感じない。外野席は傾斜のある芝生なので、盛り上がった時に動きづらそうなので、あえて一番上の平らなところに陣取る。ただしこれは開演前になって混んでくると前に詰めさせられて結局傾斜の途中に座ることに。入場の時に腕時計型のリストバンドを配布され、場内の大型ビジョンとアナウンスで時々その説明が入る。どうやらライブの間に演出として活用するらしい。特殊な信号でリストバンドを点灯させるのだとか。とりあえず右の手首に装着して開演を待つ。ステージのセットは神戸とほぼ同じで両サイドにツアーロゴ入りの巨大なバルーンと鏡割りセット。

1720 大型映像で、桑田さんの母校鎌倉学園高校の応援団のパフォーマンス、校長の挨拶、グリークラブ軽音楽部の「希望の轍」合唱のビデオが披露された。「希望の轍」はなかなかのノリで結構楽しめた。

そんなのが10分以上続き、5:40ごろ、いよいよオープニングのナレーション。「この5年間ひとつだけ私達に足りなかったものがあります!このバンドなくしてはこの国がおっ勃ちません!Please welcome!」で中央からサザンのメンバー5人がせり上がってくる!両サイドの大きなバルーンが開いて中から無数のカラフルなバルーン放天!大歓声!「サザン!オーーール!」ときて「SMAP!」で一度ズッコける・・・

大歓声の中、演奏の準備が整い松田のカウント開始。

M1 海 横浜、神戸では2日目のオープニング曲だった「YaYa」をちょっと期待したけど、ここはやはり海。でもここは茅ヶ崎。サザンビーチはすぐそこ。この日は少し風が強く、暑さを和らげる意味ではありがたかったけど、時折ステージからの音が小さくなったり大きくなったり不安定になることがあった。

M2 My Foreplay Music 曲順はわかっているので、今日はできるだけ細かい演奏や演出に注意を払おうと考えていた。この曲のイントロは、演奏されるツアーによってピアノの連打にアレンジを加えることがあるが、この日はピアノの連打が少し長かったくらいでオリジナル通りのアレンジ。ただホーンセクションが入っている分演奏が豪華に聴こえる。今考えると、1曲目から3曲目まで、選曲のサプライズと抑えめな感動→クールに盛り上げ→一気にお祭り騒ぎと見事に考えられた構成と選曲。

M3 勝手にシンドバッド M2からM3のつなぎは、M2のおなじみのギターのリフからそのまま毛ガニのパーカッションでおなじみのサンバのリズムへ切り替わるという驚きのつなぎ。会場の雰囲気が一気に切り替わる。♪ラララ~のイントロでゴールドのテープが放たれる。この曲もライブで何10回聴いたかわからないけど、やっぱり茅ヶ崎で聴くシンドバッドは格別!♪江ノ島が見えてきた♪俺の家も近い で実際の江ノ島の方角を指差す桑田さん。「おおお~ここは茅ヶ崎だ~!」と実感!Oh~ Yeah!という客席とのかけあいも絶好調。やっぱり今日の客はみんな筋金入りのサザン好きなんだな~!

 

MC 茅ヶ崎に全国から集まってきていることを意識したようなMC。「狭いな!でも近くていいよね。」「茅ヶ崎に初めて来た人~?いいところでしょう?何にもないけど。九州から来た人?北海道から来た人?」とか神戸でもあった10代から70代まで順に歳を尋ねていったり。70代の人もいたのにはびっくり。MC自体は短いがコミュニケーションを意識したか。「当分盛り上がらないから座ってていいよ。座りづらいか。」

 

M4 YOU

M5 愛する人とのすれちがい

M6 涙のキッス

M7 夏をあきらめて

M8 タバコロードにセクシーばあちゃん

M9  Moonlight Lover

M10 さよならベイビー

M11 愛の言霊~Spiritual Message~

 

このパートはいわば「リラックスコーナー」か。選曲、構成は夏・湘南・海を意識しているようにも思える。どの曲も基本的にはオリジナルのアレンジにかなり忠実に演奏されていて、古いファンも浸りやかったのでは?ネットに出ているセットリストではM5M6が逆になってるけど(神戸から)、ここはしっかり自分の耳で確認。

M4のラストは30周年日産とは違いむしろオリジナルのまま。

M7では映像で江ノ島とかが出てきて、これを茅ヶ崎で聴いたこともいい思い出になった

M8はマニアックな選曲だけど、まわりの人たちもしっかり曲を覚えていてノッテいた。さすが。

M9はきれいな月の映像が効果的に使われていた。神戸では実際にきれいな月が浮かんでいたけど、この日は空に月は見られなかったような。

M10は後半のサビにいくところが若干省略されてシンプルな構成に。M9M10あたりでかなり暗くなってきて照明がより効果的に。涼しい風を感じながら、少しずつ日が落ちていく夕暮れをサザンの生演奏を聴きながら過ごす。考えてみればとんでもない贅沢な時間。

M11ではここまで抑えていた分一気に会場は爆発したかのような盛り上がり。間奏のギターは桑田さん演奏。後半のラップは省略してサビを繰り返し、最後はアカペラになって、「儡!」で終了。最高!あとで桑田さんが言ってたけど、本来炎の演出があるはずだったのが、(風の影響か)急きょとりやめたのだとか。

 

MC まずはメンバー紹介。神戸の時もそうだったが、昨年のソロ・ライブの時のようなメンバーの一発芸みたいなのはなしで、サザンのメンバーは一言ずつ、サポートメンバーは紹介だけのシンプルな進行。松田、原防、関口、毛ガニの生声を久しぶりに聴いて会場もさらにヒートアップ。

このあと神戸では預けていた屋号の返還式があったけど、ここではいきなり「桑田さん、桑田さん!」と、白いポロシャツを着たオッサンが乱入してきた。誰だこれ!?と思ってたら、桑田さんの紹介によるとなんと茅ヶ崎市の服部市長だそうな!コンサートに市長が出てくるってのも凄いな!と思ってたら、なんとここで茅ヶ崎市市民栄誉賞の授与式が行われた。「長年にわたり、茅ヶ崎・湘南の魅力を発信し続けた」ことが授賞の理由だそうな。桑田さんも緊張していたのか、感想を聞かれて「最初知らせを受けた時、あまり興味ないそぶりをしながらトイレに行ってガッツポーズをした」とかなんだか盛り上がらないことを言ってた。でも「これは妄想なんですけど、今は亡き両親や姉に見せてやりたいと思います」という一言にはちょっとウルッときた。

このあと、新曲を2曲やります!」といってはじまったのは「連続ライブ小説・あまがえるちゃん」。NHKの「あまちゃん」のパロディらしい。「あまちゃん」見たことないのでわからんけど。「あまがえるちゃんは家出したともだちのナントカちゃんを捜しに旅に出ました」的な原防のナレーションから曲へ。

M12 人生の散歩道 あまがえるちゃんをはじめ数体の着ぐるみが登場。桑田さんも一緒に踊っている。微笑ましい。

M13 栄光の男 M12の後「連続ライブ小説」風のナレーションのまま「栄光の男」という紹介があってこの曲へ。今世界一好きな曲なので真剣に聴いた。AメロBメロは長嶋さんや昭和の頃の日本を思い出させるイメージ映像で、サビからライブ映像になる演出。桑田さんのせつないヴォーカルと一体感のあるバンドサウンドが最高!3番の歌詞「満月が都会のビルの谷間から・・・」という部分のビルと月の映像は横浜のみなとみらい地区ではないか、とは武志の分析。

このあと青春グラフィティというコーナーで若かりし頃のサザンのメンバーの写真がパーシーフェイス楽団の「夏の日の恋」をBGMに流れる。今思えばこれは次のパートへの舞台転換のためのつなぎか。

 

「アコースティックコーナー!」という桑田さんのMCかき氷、というのぼり等が立っているセットを組んで、サザンのメンバーと斎藤誠山本拓夫あたりだけが中央に集まるレイアウト。一度みんなを座らせて「何曲かやってみたいと思います。」

M14 ラチエン通りのシスター これも茅ヶ崎に実在する地名らしいが今回は行くことができなかった。5年前の日産ではメドレーの1曲として聴いたがフルコーラスは初めて。このあたりのMCでおもむろに毛ガニの方を向いて「毛ガニがいるからサザンなんだなって最近思うんだよね」と桑田さん。

M15 NEVER FALL IN LOVE AGAIN これもほぼオリジナルにかなり近いイメージのアレンジ。このあたりは外野席の前の方は立ってる人もいるし座ってる人もいるし、立っててもよかったけど、あえてここは座って、夏の夜のゆったりした雰囲気を楽しむことにした。サザンのライブでは大抵いつもノリノリのまま突っ走るイメージだけど、今回は意識的に桑田さんもこういう雰囲気を作っていると思ったし、たまにはこういうのもいいだろう。ラストの♪Nananananana~♪が省略されてサビのリフレインへ。

M16 神の島遥か国 「こんどはちょっと派手なのをやりましょうよ!カチャーシー!」といってこの曲。ここで再び立ち上がって、個人的にカチャーシー的ノリで楽しむ。後半の間奏から大サビが省略されてすぐにラストのサビへ。

M17 慕情 一転してしんみり。気合いの入ったヴォーカル。このアコースティックコーナーはどちらかというとニッチな選曲でリラックスして思い思いに楽しめる雰囲気で、ライブの中ではいいアクセントになったと思う。

 

M18 太陽は罪な奴 再び転換のためにしばらく時間がかかる。SEでクリスマスのベルのような音。ここからは一気に盛り上がるのはわかっているので、自分としてもここからは一気に弾ける。会場も弾ける!

M19 Bye Bye My Love イギリスのバグパイプドラムのイントロはもうファンにはおなじみ。サビで手を前後に振るノリはどうも自分は好きになれないが、ある程度まわりに合わせて。各種報道にもあったように、間奏前のAメロでは♪茅ヶ崎は雨もなく素晴らしい夜だね♪ふるさとでみんなと会って幸せ感じてる という替え歌で大盛り上り!

M20 真夏の果実 ここの流れは神戸で体験済みとはいえ、何度聴いても鳥肌モノの感激。今回はスタンド席でステージまで少し遠いからか、周りの観客の歌う声がよく聞こえる。その分桑田さんの声が少し小さい気も。この曲だけではないが、会場大合唱状態。自分は持っていた双眼鏡でステージ上の桑田さんをじっくり見ながらじっくり聴いた。いつもながらの熱唱。

M21 Love Affair ~秘密のデート ♪マリンルージュで~♪大黒ふ頭で~♪シーガーディアンで~というアカペラ・コーラスで始まるイントロ。人気曲つるべ打ち状態で会場は熱狂状態。2番の♪ボウリング場でカッコつけて のポーズもバッチリ。サザンの大好きな曲をシャワーのように全身に浴びまくることができる究極の幸せ!ラストのウォールオブサウンドからメドレーで次の曲へ!

M22 涙の海で抱かれたい M21から全く切れ目なしにつながる展開にはおどかされる。今回の選曲、特にM18からここまでは夏のイメージ満載で、特にこの曲は♪波乗りジョニー的なきらびやかな色彩の映像と水着のダンサーの演出がはまりまくる。この曲はライブで演奏することはめったいないがたまにやるこんな曲でこんなに盛り上がることがサザンの底力というか、層の暑さというか、はたまた演奏力なのか、とにかくすごい。もうクライマックスのような盛り上がり!

 

続く