気分しだいで責めないで/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

気分しだいで責めないで/シングル

あの「勝手にシンドバッド」に続く2ndシングル。明らかに2匹目のドジョウを狙った路線に笑いが出るほど。でもそれはサザンのメンバーの意向ではなく、事務所やレコード会社の方向性によるもの。本人達にしてみれば、♪シンドバッドが全てではなく、もっとロックも、ブルースも、いろんなことを表現したいという意欲があったと思うので、♪シンドバッド路線だけを強いられることには相当な抵抗感があったと想像できる。実際そのトラウマなのか、初期のサザンの代名詞だったシンドバッドを一時期ライブでは演奏しない時期があった。

それはともかく、♪気分しだいはデビュー直後のこの時期、売れてしまったが故にテレビ出演などに忙殺され肝心な創作活動ができず鬱屈してた頃の象徴みたいな曲。そう考えて聴くと、このシングルバージョンは、桑田さんの声もつぶれ気味というか声が出てないというか、かなり疲れてるなぁって感じがする。

のちにアルバム「10ナンバーズからっと」に収録されるものとは別テイク。

ライブでもずっと封印されてたけど、最近になってたまに演奏されるようになった。