タバコロードにセクシーばあちゃん/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

2. タバコロードにセクシーばあちゃん/アルバム「タイニイ・バブルス

“タバコロード”とはアメリカの小説や映画もあるそうだが、ブルースの曲もあるらしい。聴いたことないけど。つまり、この曲はサザンの原点のひとつであるブルースを意識したものと言える。

この曲ではブルースというわりにはストリングスが結構めだっている。この時期から急激にストリングスアレンジが取り入れられるようになった気がするが、これはのちに「ラッパとおじさん」で歌われる八木正生さんの仕事か、と思ってちょっと調べたら、この曲は八木さんではなく新田一郎(元スペクトラム)さんだった。

歌詞は、この当時は『音に乗ればなんでもいいと思って適当に作っていた』というが、とてもそうは思えないイマジネーション豊かなものがいくつもあり、この曲もそのひとつ。20代前半でよくこんな歌詞が考えられるものだと思う。

2013年の復活ライブで久しぶりに演奏されたのをよく覚えている。