恋するマンスリーデイ/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

7. 恋するマンスリーデイ

7枚目のシングルとして、アルバム「タイニイ・バブルス」と同時発売。

よくこの曲をシングルにしたね、桑田さん。かなりの勇気が必要だったのでは?数あるサザンのシングルの中でもレゲエってこの曲だけ。桑田さんソロなどを含めても、「Merry X'mas In Summer」「ヨシ子さん」くらい。

しかも歌詞の内容は女性の生理を歌っているということで。その点でも話題になった。桑田さんが創る歌はこういうきわどい内容だったりエロい内容だったり、というのはかなり浸透してきたが、それが嫌味でないというか、むしろ好印象につながっているところが不思議なところ。こんな人が翌年には生理用品のCMに出演するのだから。エロかったり、女々しかったり、優しかったり、強がったり、という桑田さんの創る曲がむしろありのままの男らしさを感じさせ、それが魅力として映っているのかもしれない。

レゲエとしては、ファーストアルバムの「レゲエに首ったけ」やセカンドの「奥歯をくいしばれ」の後半部分に続くものだけれど、この曲ではレゲエっぽさはかなりよく出ている。ボブ・マーリーを意識した曲作りは明らかで、ラジオで聴いたライブ・バージョンでは♪オヨ~~~ みたいなボブ・マーリーそのもののコール&レスポンスをやっていたり。

しかし、話題にはなったもののシングルとしてのセールスは不発。