働け!ロックバンド~Working for the TV~/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

11. 働け!ロックバンド~Working for the TV~

 アルバムを締めくくるロッカバラード。タイトルの通り、デビュー当時のテレビ出演に明け暮れて、本来の音楽制作もままならない状況を歌いあげている。これもブルースか。当時のサザンを知らない若いファンとかにはピンと来ないかもしれないけど、この「タイニイ・バブルス」前の状況はかなりサザンにとっては精神的にもしんどいものであったらしい。そして“Five Rock Show”というプロジェクトをぶち上げて、テレビに出ずにレコーディングに専念し、出来上がったのがこのアルバムと5枚のシングル。シングルのセールスはそれまでに比べると振るわなかったが、アルバムは高い評価を受け、「ロックバンド」としてのポジションを確立したと言っていい。

この曲も2008年の30周年記念(無期限活動停止)ライブ前半のメドレーで演奏されたのが印象的だった。