Hello My Love/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

1. Hello My Love

心が洗われるようなやさしい清らかな曲。八木正夫さんのアレンジでちょっとジャズのテイストが感じられる。ビッグバンド風のアレンジは、「Hey! Ryudo!」とか「ジャズマン」の流れをくむともいえるけど、ここへ来てずっと洗練されてきて、いい意味でジャズ臭くなくて、桑田佳祐の「ポップ」が存分に発揮されている。イントロのギターソロや間奏のピアノソロとか、それまでのサザンにはなかったリラックス感、ゆとりさえ感じさせて演奏の幅もすごく拡がっていることを感じさせる。

個人的には当時のいろんな思い出もつまった大好きな曲。

この曲はアルバム発売直後の「そちらにおうかがいしてもよろしいでしょうか」ツアーで演奏されたきり、ライブではやっていなかったと思うが、2008年「30周年記念真夏の大感謝祭」日産スタジアムで超久しぶりにライブで聴くことができた。当時はサザン無期限活動休止という特別な状況でのライブだったこともあり、この曲のイントロを聴いた時の感動はいまだに忘れられない。