開きっぱなしのマシュルーム/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

05. 開きっ放しのマシュルーム

80年代前半、ロックミュージックシーンを席巻していたのがスティング率いるイギリスのバンド「The Police」。83年にリリースされた「Synchronisity」はその最高傑作と言われる大ヒット作。

この曲は、明らかにそのPoliceのSynchronisity Ⅱを意識してると思う。当時桑田さんは「サザンオールスターズ桑田佳祐としては、The Policeのスティングを意識しないわけにはいかない」という発言をしていた。Policeといえば80年代のニューウェーブブームを巻き起こしたバンドで、そこへ挑むのはサザンとしては新しい挑戦だったことは間違いない。その試みは充分うまくいってるし、個人的には大好きな曲。

歌詞は当時のアメリカとソ連の冷戦とその中での日本の立ち位置をアイロニーたっぷりに歌っていて、流石に米ソ冷戦は歴史の中に消えた今となってはライブ等では取り上げ辛いかもしれない。

挑戦するサザンの象徴的な曲としてこのアルバムを代表する1曲と言える。