メリケン情緒は涙のカラー/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

10. メリケン情緒は涙のカラー

横浜を舞台にしたサスペンススリラーを痛快なロックに乗せて。

イントロは桑田さん自身も認めているように"My foreplay music”みたい。サスペンス風のストーリーを展開する作詞は「マチルダBaby」に始まり、この後もよく出てくる。また横浜のご当地ソング的な構成は「涙のアベニュー」に始まりそろそろ桑田さんの十八番に。曲のつくりやアレンジは1980年「Glass Houses」の頃のビリー・ジョエルの影響が見られる。

細かくみると、♪メーリケン!情緒は~というシャウト、後半の♪STOP!というブレイク等、とにかくこのころの桑田さんのエッセンスがたくさんつまっているような気がして、なんだか深い愛着を感じる曲。

ライブでは、最近は2008年の「真夏の大感謝祭」(無期限活動停止ライブ)の中盤のメドレーで演奏された。これも、もっともっとライブで聴きたい曲のひとつ。