メロディ/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

メロディ

23枚目のシングル。1985.08.21

初めて聴いた時「なんてキレイな曲なんだろう」と衝撃を受けたのをよく覚えている。

それまでのバラードと違って大きな盛り上がりがあるわけでもなく、激しいシャウトがあるわけでもなく、どこか淡々と曲が進行していくけど、心に染み入るような感動が広がっていく。

この淡々とした感じは、桑田さんが意識していたのかどうかわからないけど、The Policeの「見つめていたい~Every Breath You Take 」なんかの影響があるような。日本では大沢誉志幸の「そして僕は途方にくれる」なんて曲もあったな。当時この曲のテレビコマーシャルもあって、明石家さんまがモノクロ画面に半分だけ顔を出して目をつぶり、最後に涙が一筋流れる、という印象的なCMだった。

またこの曲はなんといっても2008年の「夏の大感謝(無期限活動停止)」ライブのあの前半の長大なメドレーのフィナーレの曲で、あの時点で30年という長いサザンの歴史をまさに走馬灯みたいにライブの中で振り返る体験をさせてくれた。あの体験は忘れられない。