怪物君の空/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

17. 怪物君の空

曲調はハードロックのようだが、これは明らかに前作「人気者で行こう」の「開きっぱなしのマシュルーム」の続編とも言える曲。

何度も書いているがこの時期の桑田さんはPoliceのスティングを強く強く意識していて、曲の創り方などにもその影響が見られる。それが一番端的に表れているのが「マシュルーム」とこの曲だと思う。この曲なんかはイントロのシャウトとか、Bメロの「世を論ず前に手を It's been a long long time and day」というところなんかはスティングそのもの。サビの「This is all I got to say」というところの歌い方なんかもそう。

歌詞のテーマも「マシュルーム」ほど露骨ではないが、当時の世界情勢を反映して米ソを中心とした東西冷戦や核戦争の脅威みたいな、ぶっそうなことを歌っている。

ライブでも時々演奏されていて、最近では2014年の年越しライブ「ひつじだよ全員集合!」のラストの盛り上がりで演奏された。