ポカンポカンと雨が降る/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

07. ポカンポカンと雨が降る

原坊が歌う桑田歌謡ってなんでこんなにいいんだろうか?

個人的にはサザンで原坊が歌う曲の中でも大好きな曲。この曲は特に、歌謡曲をベースにしつつも何かロックしてるノリがあってタダものじゃないって感じ。

アルバム発売当時の雑誌のインタビューでの小林武史さんの話「桑田さんが『これ毛ガニに歌わせてみたいんだけど』といって曲を持ってきた。また例によって歌謡曲っぽい曲で、もういいよこういうのって思った」みたいなことをを言ってた。なんだこの上から目線は?と思いつつ、それだけ桑田さんが相談相手として小林さんを尊重していたという、当時の関係が垣間見えるようで興味深い。本当に桑田さんがこれを毛ガニさんに歌わせようと思っていたのかどうかはわからないが。

ライブでも盛り上がりそうな曲だが、原坊の曲のご多聞にもれず発表当時以来演奏されていない。でも当時のライブ「歌う日本シリーズ」で、この曲のサビ前の盛り上がっていくところで桑田さんがノリノリでギターを弾いていた姿をよく覚えている。