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1994.08.24 桑田佳祐38歳
ソロ4枚目のシングル
ソロアルバム「孤独の太陽」先行シングル。
あまりにもサザンとは違うアプローチに驚く。このソロアルバム全般でフィーチャーされた桑田さんの魂を搾り出すようなブルースハープがイントロから強烈なインパクトを与える。デジタルテクノロジーが多用されるようになったこの時代に敢えてアコースティック楽器中心に構成され、歌も、歌詞の世界観も、生な人間の温もりと反対に闇みたいなものも感じさせる。
そしてなんといっても素晴らしいのはその歌。日本人桑田佳祐の渾身のリズム&ブルースと表現したくなる。重みのある前半、サビ前のシャウト、この曲をカバーした人がいるかどうか知らないが、こんな歌は他の人には歌えないのではないか?
桑田さん自身も、いつだったか、ラジオ「やさしい夜遊び」の中で、自分が作った曲で一番好きだ、と語っていた。
ライブでももちろん定番となっていて、会場の雰囲気を一変させるパワーを持っている。