平和の琉歌/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

平和の琉歌

1997.04.21  映像「平和の琉歌~Stadium Tour 1996“ザ・ガールズ万座ビーチ”in 沖縄~」収録 桑田佳祐41歳

96年のライブツアー「ガールズ万座ビーチ」で10何年かぶりに沖縄公演を行ったということで当時話題になったが、それを記念して創られた曲。シングルといえばシングルだが、もともとはDVD作品にCDが付属するという形でリリースされ、その後「海のYEAH!」に収録された。

三線も使って「ナチカサヌ恋歌(SOUTHERN ALL STARS)収録」以来の沖縄音楽に挑戦。曲調はゆったりした情緒のあるものだが、歌詞の内容はシリアス。過去の戦争、未だ訪れない平和、米軍基地などについて歌う。こうした「社会派桑田佳祐」は時に辛辣で攻撃的だったり皮肉屋だったりするが、この曲ではあくまでも沖縄に象徴される日本の課題を正面から見つめる。あくまでもその姿勢は沖縄の人々に寄り添い、愛と平和を希求する。

沖縄について歌った曲だけど、日本全体そして世界へ向けたメッセージの込められた曲。