私の世紀末カルテ/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

私の世紀末カルテ

シングル「LOVE AFFAIR~秘密のデート」カップリング

アコースティックギター1本のイントロから始まる。ニールヤングをイメージした曲だと桑田さんが話していたのを聞いたことがある。

当時は21世紀を目前に控えた時期だった。インターネットが情報伝達やコミュニケーションを変え、猛烈なスピードで世の中が変わっていく最中だった。そんな社会で少しはみ出している人たちの生きる様を一人称で語るように歌う。男と女、誤解や裏切り、浮気と妻、人の視線自分の評価、など誰もがぐさりと胸をえぐられるような気がするのではないか。

最後のパートでは「こんなアジアの片隅なんかにしがみつきながら もう背伸びをしようなんて言わないが せめて泣かせてよホロホロリ」と桑田佳祐の本音と取れる表現が現れる。

「世紀末カルテ」と言いながら、21世紀になってからもライブやイベントで時々取り上げられている。