YARLEN SHUFFLE~子羊たちへのレクイエム~/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

02. YARLEN SHUFFLE~子羊たちへのレクイエム~

この曲は1970年代~80年代にややマニアックなロックファンの間で人気があったアメリカのバンド「スティーリー・ダン」を意識していると考えられる。キーボードのイントロ、管楽器の使い方がまるでそんな感じ。スティーリー・ダンは大好きなバンドなので、個人的には大好きな1曲。

歌詞はそろそろ桑田さんお得意の、という感じになってきた社会風刺。子ども達、サラリーマン、夫婦、日本人全般といったところが今回の主人公で、二人称で語られる。とにかくこの曲のAメロの歌詞を1番2番3番と読みながら聴いてほしい。綺麗なリズミカルでちゃんと韻を踏んでいて口ずさんでいても心地よくて、それでいてしっかり意味が通っていて社会風刺として成立している!この曲が傑作であることがわかるだろう。この手の「社会派桑田佳祐」の曲としてはナンバー1ではないだろうか?こうした曲はその時代を歌っているので時間がたつと時代と歌詞がマッチしなくなる場合がある。そのためライブではあえて替え歌で歌ったりする場合があるが、この曲ほど完璧に韻を踏んでリズムと一体化していると替え歌にはなりえないのかもしれない。

でもライブでまた聴いてみたいなぁ。