夏の日の少年/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

夏の日の少年

シングル「東京」カップリング

60年代に活躍したアメリカのバンド「ザ・バーズ」を意識して創られたフォークロック。バーズお得意の12弦ギターを斎藤誠さんが弾いている。

爽やかなバンドサウンドが印象的で好感の持てる演奏だけど、アレンジは(「東京」もそうだが)桑田佳祐&The Balding Companyとなっていて、このバンドは実は斎藤誠さんが率いる桑田さんソロ活動時のバックバンド。当時のライブでは斎藤誠さんを紹介するときに桑田さんは「バンマス」と呼んでいた。この斎藤誠(ギター)、河村カースケ(ドラム)、片山敦夫(キーボード)を中心とした編成はこの当時から始まり、いまだに桑田さんソロのバンドとして、サザンのサポートメンバーとして付き合いが続いている。というか今では桑田さんの完全なパートナー。

歌詞は年齢を重ね成熟した桑田佳祐の大人としての苦悩、哀しみ、悔悟を明るいメロディに乗せて歌う。多くの人の共感を呼ぶ曲だと思う。