HOLD ON(It’s alright)/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

01. HOLD ON(It’s alright)

ボブ・ディランジョン・レノンが一体化したようなロック。

ディランのように世の中を歌い、レノンのようにシャウトする。

桑田さんが社会を見つめる目は鋭くいつものように風刺も込めて世間のさまざまな事象をとりあげているが、この曲においてはその視線は自分自身にも向けられていて、もう決して若くはない自分自身をも皮肉をこめて歌う。

「こんなに汚れた灰色の僕だけど 愛する君に逢えて人生はナンボ Life goes on, Keep dreamin' on」そして「You gotta hold on, hold on. It's alright.」と自分にも、リスナーにも「大丈夫。夢を失うな」と語りかける。

聴いている我々も、人生もだんだん長くなってきていろんなことがあるわけで、なんだか、桑田さんの目線が自分たちと近いところにあるような気がして、大好きな曲。