影法師/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

04. 影法師

これまたモロにジョン・レノンが乗り移ったような曲。歌いだしのシャウトなど「MOTHER」のような強いインパクトがある。また間奏のギターソロなどもビートルズ後期のジョンの曲みたい。

メロディはあまりにも美しく悲しげで、イメージの世界に漂うような歌詞もどこか寂し気だ。せつなく胸をしめつけるような名曲だと思う。

また島健さんのストリングスアレンジ、そして演奏は金原千恵子ストリングス。現在でもサザン~桑田さんを支える強力な布陣がこの頃に出来上がっていたとあらためて感じる。

ライブでは2002年の「けいすけさん色々と大変ねぇ」ツアーと、2007年「呼び捨てでも構いません」ツアーのアンコールでも演奏された。ただ、2007年は自分が参加したツアー初日の福岡公演だけで、2日目からは「ONE DAY」に切り替えられた。確かに、初日福岡では、大好きな曲なのになぜかこの曲はしっくりこなかった印象。