グッバイ・ワルツ/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

08. グッバイ・ワルツ

派手さはないが個人的には大好きな曲。

ワルツのリズムでシンプルなメロディが延々と繰り返されるという構成。サビは1回だけ。アレンジもアコーディンなんかが入ってなんとなく場末というかわびしい。別れをきっかけに人生を振り返ってひとりごちている、という感じ。

でもこのサウンドと孤独を歌う一篇の小説のような歌詞が見事に調和して、自分の心の中にある(誰の心にも?)わびしい世界観を描き出している。

個人的には「川に浮かんだ月にはなれず」というフレーズがたまらない。歳を重ねても、結局泰然自若と構えることはできず、なんだかんだとジタバタしてしまう。