はっぴいえんど/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

03. はっぴいえんど

心が洗われるような、ゆったりしたリズムが心地よいバラード。

海、夫婦、仲間、音楽、そのあたりがテーマとなっていて、サザン自身を歌っているという解釈もできる。2015年の「おいしい葡萄の旅」ツアーで、2番の終わり「イカす仲間が奏でるは愛の歌」というところではサザンの5人の顔がスクリーンに大きく映し出された。

この曲もライブで聴いて大好きになった曲で、いまだにスタジオ盤を聴いてもライブを思い出す。間奏のバンドアンサンブルがなんとも気持ちよく、やっぱり40年も一緒にやってきた仲間なんだなと実感させる。「おいしい葡萄の旅」では前半で演奏され、「平和の鐘が鳴る」「彼氏になりたくて」「はっぴいえんど」というバラード3連発。スローテンポから少しずつリズムが出てくる曲順で、じわーっと盛り上がっていく感じが素晴らしかった。

また、今年2018年の40周年キックオフライブ「ちょっとエッチなラララのおじさん」では中盤で波の音で始まり、潮の香りが漂うような気がした。

おそらくこのアルバムでは有数の人気曲で、末永く愛される曲になるだろう。