10. ワイングラスに消えた恋
まるで昭和40年頃に原由子という歌謡曲の歌手が実在したか、または昭和歌謡のカバー曲ではないかと思わせるような見事な昭和歌謡へのオマージュであるとともに、桑田さんのプロデュース能力の高さを示す曲。
桑田さんは最初から原坊がキーボードを離れてハンドマイクで歌う姿をイメージしていたというが、果たして「おいしい葡萄の旅」ツアーでは、サザンのライブでは初めて、ステージ中央に立ってハンドマイクで歌ってみせた。さらに少したどたどしいながらも男性ダンサーと絡むダンスまで。
普通に聴いていても、この間奏の盛り上がり方はおそらく桑田さんは最初からあのダンスシーンを想定して創ったのではないだろうか?