君への手紙/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

君への手紙

2016.11.23  ソロ17枚目のシングル

ウッチャンナンチャン内村光良監督の映画「金メダル男」主題歌。映画も見たが、映画のストーリーをなぞるような歌詞で、この主人公や作者の内村光良さんのことを歌っているようだ。

初期のボブ・ディランみたいなアコースティックギターと語り掛けるような桑田さんのボーカルが印象的。後半は力強く盛り上がっていく構成はダイナミック。クレジットを確認するとキーボードを原坊が、またコンピューター関係をいつもの角谷さんがやっている以外は桑田さんの演奏。

この曲を貫くのは大切な人へのやさしい眼差し。聴く者をせつなくさせたり勇気づけたりする言葉が並ぶ。サビに出てくる「サヨナラと出逢いの繰り返し」という言葉は、桑田さんが意識したかどうか知らないが、ビリー・ジョエルの「Say Goodbye To Hollywood」にある「Life is a siries of helloes and goodbyes」という一行を思い出す。

どことなく、桑田さんの重ねてきた年輪というか人生の深みを感じさせる曲。