簪(かんざし)/サザン40周年記念勝手に全曲レビュー

04. 簪(かんざし)

いまだにこの曲のタイトルを漢字で書けない。

島健さんの管編曲によるジャジーなバラード。ジャズっぽい曲はこれまでもあったが、この曲はこれまでとは一線を画す本格的なジャズ・フレーバー。ラジオ「やさしい夜遊び」等でかける曲は結構ジャズボーカルも多く、桑田さんも好きなのだとは思うが、自分の曲にはなかったタイプ。これも桑田さんの新境地か。

歌詞の世界観は都会の孤独、堕ちた愛、そしてはっきりとは言われていないが死、みたいなものか。「まゆら」とか「ごちた」とか、言葉の選び方、使い方がこれまでにない。かなりの苦心作のようだ。